より良い待遇を求めて転職するのは労働者の権利であり、それは看護師も例外ではありません。収入を増やしたい、キャリアアップを図りたいなどの理由で転職活動に勤しむのは本人の自由ですが、必ずしも理想の職場へ転職できるとは限らないのが現実です。看護師としてのスキルが問われる他、転職活動を行うタイミングが結果の良し悪しに関係するのが大きな理由といえます。看護師は様々な職場で活躍できる仕事ですが、いつでも理想的な求人が出ているわけではありません。看護師を求める職場の繁忙期などタイミングを正しく判別するのが転職を成功させるコツと言えるでしょう。もちろん、すぐに転職ができるように日頃から情報収集を行い、準備を済ませておくことも忘れてはいけません。

看護師が他の病院へ転職する場合、ベストなタイミングは1月と6月、そして11月とされています。これらの月は新卒を採用するか繁忙期の直前であり、病院の多くが一人でも人手を欲している時期です。そのため、他の月よりも転職が成功しやすいと言えるでしょう。また、5月や10月の後半も求人数が多いので転職に向いている時期と言えます。逆に3月と4月は新卒の採用、8月や12月は繁忙期なので転職は困難です。新卒が優先されたり、忙しいことを理由に退職を認めてくれないケースが少なくないからです。特に繁忙期の場合は転職に成功しても忙しい職場を投げ出したとネガティブな評価を下されるおそれがあります。個人の都合もあるかもしれませんが、繁忙期以外のタイミングを見計らうなどさまざまな点を考慮することが重要です。